2024年6月12日水曜日

「泣けない人」その107

 


107 、上京五日目.4


守叔父さんのマンションの間取りは、2DK バストイレ別であった。

異なるサイズの衣服や靴などはともかく、守叔父さんの趣味以外の装飾品なども見当たらなかった。

女性物と思われる衣服や化粧品などもなかった。

間取り、寝具の数、食器の枚数、歯ブラシなどを考慮すると、まず間違いなく一人暮らしであるだろう。

キッチン周りのゴミは、キチンと分別されており、生ごみを溜めていることもなく、気になる匂いもなかった。

全体的に部屋の状況を端的に評すると全体的にキレイであった。

守叔父さんは、掃除や洗濯をマメにしていることが推察できる。 

クルマのメンテナンスと同様に、室内のメンテナンスが行き届いていることになる。

 





守叔父さんに対して、

 

「日頃、家ではどんな物を食べているの?」



と質問すると、冷蔵庫の中を見せてくれた。

冷蔵庫は高さが180cm位のものであり、一人暮らしには必要なさそうな大きなサイズであった。

開き扉が1つ、引き出しが3段の計4ドアのタイプであり、上から冷蔵室、2段の冷凍室、一番下段が野菜庫であった。

冷蔵室には「ペットボトル」の飲み物が数本と「栄養ドリンク」の小瓶が数本、電子レンジで加熱調理できる「レトルト食品」が数食入っているだけで、料理するための食材などは一切入ってなかった。

野菜庫は完全な空であった。

それらに比べて、冷凍庫には「ボンレスハム」や「焼き豚チャーシュー」などの加工肉の大きなブロック肉が大量に入っており、二段ともほぼ一杯になっていた。

調理器具としては「電気ポット」「電子レンジ」くらいしかなく、「ガステーブルコンロ」「IHクッキングヒーター」などは無かった。

道具や材料が無いことから分かるように、キッチンで調理している様子はなく、シンクもキレイだった。

数種類のカップラーメンが電気ポットの横の棚に積まれていた。

家での食事では、朝食「パン」、昼食「カップラーメン」、夕食「レトルト食品」のようだ。

外食と家での食事の割合は分からないが、家で食べているものだけを考えると、偏った食事をしているのだろう。

(つづく)
 

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