2022年5月18日水曜日

「泣けない人」その14



14、Mission.1 下準備(2) 物品調達1


豊治叔父さんに言われた事として、守叔父さんは、誰かによって「監禁」、「脅迫」されている可能性がある。

電話での連絡が取れる理由で、監禁の可能性は低いと考えられるが、脅迫されている可能性はありうる。盗聴、盗撮によって監視され、脅迫されているかもしれない。

盗聴器を探す方法としては、専門業者に依頼するか、盗聴器を探す道具を手に入れる事のどちらかになる。

グーグルで、盗聴器を探す方法を検索してみた。

すると、ワイドバンドレシーバーの中に、盗聴器を探索する機能が備わっているものがあることを事を知った。


ワイドバンドレシーバー、、、。

この言葉には、多少の知識があった。

私が引きこもるチョッと前の趣味は、飛行機の撮影であった。自宅から鹿児島空港まで車で20分位。暇さえあれば、望遠レンズを付けたカメラと脚立をもって、出掛ける事が多かった。

鹿児島空港周辺の撮影ポイントには、休日となると、他にも飛行機の撮影をしている人が何人もいる。

その中には、片耳にイヤホンをしながら飛行機の撮影をしている人がいた。補聴器ってことはないな・・・?
一体、何を聞いているの?って聞いたら、飛行機と管制との会話の電波を聞いているんだって事!だった。

そして、その電波を受信するために使っていた装置がワイドバンドレシーバーであった。

当時、仕事を辞めて1年ちょっと経っていて、再就職するのもちょっと億劫で、空を見上げ、現実逃避していた頃の話である。

航空機で使用される電波には、いくつかの目的がある。それぞの空港から四六時中流れている気象情報や、飛行機に離陸許可を与えるもの、着陸許可を与えるもの、飛行中の進路を変更させたり、飛行高度を変えたりするものなど、その目的ごとに周波数を変え、飛行機と通信をしている。

航空写真マニアは、その着陸許可の電波や、離陸許可の電波をキャッチし、その飛行機の位置をイメージし、その方角へカメラを向けるのである。
四六時中流れている気象情報は、天気、風向き、気圧などとともに、その空港の使用滑走路の進入方向を知らせている。仮に一本の滑走路の空港があるとし、滑走路には二つの侵入経路があり、どちらの方向から侵入すれば良いのかを知らせているのである。

ワイドバンドレシーバーがどう言うものなのかわかったところで、盗聴器発見機能に関しての説明を少々。日本国内において、使用されている盗聴用の電波は、その周波数がほぼ決まっているらしく、それらの周波数を優先的に探すモードがあるって事である。

盗聴器発見モードには、大きく分けて2種類あり、一つ目は、盗聴電波があるか無いか?
二つ目は、どこに設置されているかを見つけるモードの二種類となる。
電波を探しつつ、ブザー音を発生させる!
このブザー音を受信した盗聴器が発生する電波を拾い、その音とブザー音の干渉させる事によってハウリングをおこし、そのハウリングを起こす方向に盗聴器があるって事になる。


これらの盗聴器を探索する機能の付いたワイドバンドレシーバーを買う事とし、専門業者に依頼しないこととした。
そして、このワイドバンドレシーバーを上手く活用するために、望遠レンズ付きのカメラが役に立つこととなる。

(つづく)
 

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