2022年6月1日水曜日

「泣けない人」その16


16、Mission.1 下準備(3) 宿泊先の手配と飛行機のチケット購入1


「探偵の7つ道具」はネット通販で見つけることができた。様々な種類の物があり、使用感の良さそうな物を選んで購入する事とし、その届け先を決めなければならないと考えた。

通常ならば、ネット通販などの商品は自宅宛に届くように注文する。今回は、「探偵の7つ道具」を使用するのは東京である。

見た目はチョッと太めのボールペン。しかし、それらはボイスレコーダーであり、小型カメラである。ペンタイプの小型カメラが、盗撮目的などと勘違いされると困るし、飛行機の手荷物検査をパスできないのではないかと心配し、飛行機に持ち込まずに済む方法を考えた。

直接、宿泊先へ送ることによって、飛行機の荷物検査を通す必要が無くなると考えた次第。
このことにより、「探偵の7つ道具」を発注する前に、宿泊先を決めることが必要となった。



ホテルや民宿、旅館などをはじめ、宿泊施設には色々な種類があり、旅行好きの人ならば、宿泊先を選ぶ事も、旅の一部かもしれない。

旅の目的によって、選ばれる宿も変わってくるし、枕が変わると寝られない等と言う事もあり、寝具の良し悪しも大事な選択肢となる。

今の時代、ネット上に色々な情報があふれ、宿泊施設の情報も同じようにあふれている。

旅行代理店のホームページから探すのもよし、ホテル等に特化して情報を提供しているホームページもある。「おすすめの宿」と言うキーワードで探してみたり、色々と探すことによって自分に合った宿を見つける事ができる。

今回は、めぐみ叔母さんに教えて貰ったAirBnb(エアービアンドビー)を取っ掛かりとして、宿探しを始める事とした。

AirBnbは、別荘やコンドミニアムをレンタルするためのサイトで、長期滞在型の宿泊施設を探すには都合が良いようだ。

ロケーション(目的地)を入力、適当に宿泊予定のチェックイン、チェックアウト月日を入力し、宿泊人数を入力する。

すると、おすすめの部屋の写真や宿泊金額と共に、その所在地を示す地図が表示される。
地図上には、複数の金額のタグが並んで表示されており、それぞれのタグをクリックすると、それぞれの部屋の写真が表示される。部屋の写真をクリックするとその部屋の宿泊条件の詳細が表示され、予約ができる。

守叔父さんの住所を入力し、近くの宿を探した。直線距離で1km程度離れている所に3件程見つかった。

予約するためには、日程を決めなければならない。また、同時に飛行機のチケットの手配も必要となる。

守叔父さんの様子を伺うために、一体、どの位の日程が必要なのだろうか・・・?

豊治叔父さんには、すぐには守叔父さんの家を訪問せず、家の周辺の様子を調べて、安全を確認した後に会うことを指示されている。

もし、認知症の兆候がハッキリすれば、病院へ連れていく事が必要となる。

家の周辺を調べ、その後、守叔父さんと実際に会って、認知症かどうかを判断するのに1週間位の日数が必要だろう。そして、病院へ連れていく為に更に1週間が必要として、計2週間の宿および往復の飛行機の予約を入れる事とした。

(つづく)
 

0 件のコメント:

コメントを投稿