89 、上京三日目.31
カレーそのものは無事に完成した。 米飯は、買い物の際にレトルトご飯を購入していた。
レトルトご飯を食べるのは何年ぶりだろう? 20年近く食べたことはなかったと思う。
以前は緊急保存食用として購入し、炊飯が面倒な時に食べていた時もあったが、常食する事はなかった。
色々な物が時代と共に変化し、進化している。
食品メーカーにおいても、日々、他社としのぎを削りあうために、商品改良に余念はないだろう。
美味しくなっていることを期待しながら、レンジで温めることになった。
「チン」の音が聞こえ、レンジ扉を開くと、炊きたての米飯の甘い香りがほのかに漂った。
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のんびりと食事をとり、缶ビールやワインを飲んで一息した。
カレーは、市販のルーさえあれば、誰でも美味しく作ることができるだろうが、今回のものは思いのほか美味しく出来上がっていた。
チョット贅沢してワインで煮込んだのは正解だったと思う。
レトルトパウチの米飯も美味しかった。
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食後、ボ〜っとしながらテレビを見ていると、めぐみ叔母さんからのLINEが入った。
「今日はお疲れ様でした。」
2021/12/01 21:34
予想通りの連絡であった。米国西海岸の時刻とともにあいさつのメッセージを返信した。
「6時過ぎ おはようございます。」
2021/12/01 21:35
「お早いですね」
2021/12/01 21:36
「この後、チョット長文だけど、
豊治叔父様に送信したメールを送ります。」
2021/12/01 21:37
豊治叔父さんとのやり取りの文面(参照 「泣けない人」その86)をコピー&ペーストしてめぐみ叔母さんへ送信した。
しばらくして、めぐみ叔母さんから返事が届いた。
「甘さんの観察力凄いね。 守さんの状態が
手に取るようにわかるし、
お二人の推測やお医者様に診てもらうこと賛成です❗」
2021/12/01 21:53
豊治叔父さんとのやりとりをうまく理解してくれたようだった。
めぐみ叔母さんも病院へ連れていく事に賛同してくれて良かったと感じた。
そして、「手に取るようにわかる」との表現は最高の賛辞だと思い嬉しくなった。
午後10時前、早寝するためには、メッセージだけで報告を終わらすこともできたけど、ほめられるとやる気が出てきたので、口頭でも伝えようと思い、めぐみ叔母さんへLINE電話を掛けることにした。
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状況の説明を細かく話していると、時間は進むのが早く、気付くと1時間半を超える会話となっていた。
私の報告は、めぐみ叔母さんが、以前、守叔父さんと電話で会話した際に、「変だな」、「おかしいな」と感じた事をうまくリンクできたようで、納得して貰えたようだった。
そのため、めぐみ叔母さんからのリクエストは、守叔父さんの身体・健康に関することと、現在の住まいの状況について調べることに変わりはなかった。
電話を切った後、いくつかのLINEメッセージをやり取りしているうちに、日付が変わっていた。
明日に備え、寝ることにしよう!
伝えたいことはほとんど伝えることができたので、安心して床につくことができた。
(つづく)
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