122 、上京六日目.3
しばらくして、豊治叔父さんからメッセージが届いた。
「私の推測では家に灯りを消して閉じ
こもる様子から見て、2年ものコロ
ナ禍の自粛ムードで何処の弁護士や
警察など公的機関の腰の引けた対応
や安西等の強弁で自分を信じて貰え
ない悔しさ等のストレス障害では無
いかと思います。 兎に角、心療内
科に連れて行って下さい。そこから
最新MRI設備の有る大学病院で精密
検査して貰えるように誘導して下さ
るようお願いします。」
2021/12/04 08:49
豊治叔父さんは、守叔父さんの現状はストレス障害によるものであり、認知症ではないと考えているようだ。
たしかに、ストレス障害の可能性もあるだろうし、その場合は治療が可能かもしれない。
社会福祉士の栗山さんから教えていただいた「前頭側頭型認知症」の可能性についてメッセージを書こうとも考えたが、推察の範囲であり説明に手間もかかるので、やめることにした。
いずれにしても、病院へ行き、検査を受ければ分かることだろう。
豊治叔父さんのメッセージに対して、返事をせずにいたら、続けてメッセージが届いた。
「守叔父がMRIを嫌がるのは安西が守
叔父に「認知症だ痴呆症だ」MRI検
査をすれば分かります。と反論して
るせいでは無いかと思います。しか
し、アミロイドβが多少有っても必
ずしも「全てが認知症」とは言えま
せん。個人差が有るからです。歳を
重ねれば、誰でもアミロイドβが脳
内に発生しているからです。むし
ろ、安西が周りに「守叔父は認知症
だ」と仕掛けた時にさっさと診断を
受けていれば問題無かったハズで
す。無知と恐れが有ったのでしょ
う。 自分から調べれるのを怠った
ので現在が有るのです。全てストレ
スでしょう。」
2021/12/04 09:19
豊治叔父さんはストレスが原因というけれど、極度のストレスによって言葉が理解できなくなるほどの人が、クルマを上手に運転できるのだろうか・・・?
『安西が周りに「守叔父は認知症だ」と仕掛けた時』とは、安西さんと守叔父さんの間でトラブルがあったときの事だろう。
トラブルとは、守叔父さんの会社を安西さんが乗っ取るかどうかの話だったと思うけれど、会社を乗っ取るために、社長(守叔父さん)を認知症に認定して何の得な話があるのだろう?
従業員は数人の運送会社である。 会社の規模(売上など)を考えると、乗っ取る価値のある会社ではないだろう。
わざわざ、守叔父さんを認知症に仕立て上げて、会社の経営権を奪ったところで、儲けがでるわけでもない。
トラブルがあった時には、すでに認知症を患っていて、認知症のために、会社でトラブルが起こっていたと考える方が自然だと思われる。
安西さんは、単に守叔父さんの認知症を疑い、その検査を受けて欲しかっただけなのではないだろうか?
とにかく、病院へ行き検査することが最大の課題である。
当時、病院へ行けず、MRIを嫌がったのならば今回も無理なのではなかろうか・・・。
などと、考えていると、ふと、思い出したことがあった。
看護師さんのアドバイスとして、守叔父さんが体の事で、困っている事を見つけてくださいとの事。
そして、守叔父さんが困っているだろうことを思い出した。
それは、腕の辺りを気にしている事だった。
昨日、シャツの右腕をまくり上げて、腕にあるシミを気に掛けていたのだった。
年齢とともに、誰にでもできるシミのようであったが、そのシミを消したいと訴えていた。
守叔父さんは、自分を若くみせることに余念がない。
「病院へ行けば、消すことができるよ。」と守叔父さんへ伝えれば、病院へ行くと言ってくれるかもしれない。
(つづく)
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