2025年1月22日水曜日

「泣けない人(病院編)」 その1

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ブログをご覧の皆様へ

時間経過の順番通りに、記述してまいりましたが、話の進捗状況が遅く、本ブログを書き始めてから二年経過となってしまいました。

長い時間が経ち、詳細に憶えていたはずの記憶も、だいぶおぼつかなくなってきてしまいました。

ボイスレコーダーを聞き直し、スパイカメラを見直しても、その状況を正しく把握して表現できにくくなってきました。

50代中盤半ばの私の記憶力もいい加減なものになってきたなと、少々残念な気持ちになりながら筆を進めている次第です。

短期間にまとめて、記述できなかったことを反省している今日この頃です。

話を進めるために、時間経過を一部端折って、先に病院での出来事の話を先に書かせていただくことにします。

土曜日の横浜大さん橋展望フロアから、月曜日(病院での検査日)の朝までの間の話を一旦飛ばします。

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1.上京八日目.1

どうにかこうにか、病院へと到着した。

師走の午前中、本来なら肌寒い感覚のはずであるが、私はまったく寒さを感じていなかった。

途中、守叔父さんが病院へ行くのを躊躇し、何度となく立ち止まると歩いてくれなかったからだ。

守叔父さんの自宅から病院までは、普通に歩けば10分程度のところを、
倍以上の時間をかけて歩くことになったのだった。

守叔父さんは、交差点で立ち止まるたびに、

 

「ナンデ、イカナイト イケナイノ?」
(なんで、行かないといけないの?)



と繰り返して聞いてきたのだった。 私はその都度、優しくなだめたり、逆に語気を強めたりしながら、

 

「予約が入っているんだよ!」

「次の予約は、いつ入れられるか分からないんだよ!」

「健康のため、検査は大事だよ!」

「腕のシミを治したいんでしょ!」


 

なかなか、「うん」とうなづいてくれない時には、


 

「行くと(僕と)約束したでしょ!」

「僕との約束を破るの!」



などの強めの言葉も多用し、どうにかこうにか、病院玄関へ到着したのだった。

病院正面玄関をくぐると、守叔父さんは諦めの表情をして、「フゥッ」って感じのため息を一つ吐いた。

その行為で精神的に吹っ切れたのか、いつもと比べると神妙な面持ちではあるものの、柔和な表情に戻っていた。

 





受付担当者から「保険証をお願いします。」と言われても、守叔父さんは「何?」って感じで少し、眉をひそめて分からないという表情をしながら肩をすくめ、首を傾けた。


私は横から

 

「保険証だよ!、
お財布に入っているでしょう。
こんなやつ。」



と言いながら、指先で空中に小さな四角を描いた。

守叔父さんは、「アァ、アァ」と、うなずきながら言ったのち、財布を取り出して中に入ったカード類を差し出した。

私は、その中にある健康保険証を見つけると、「これっ、これ!」と指差した。

守叔父さんは、

 

「オッケー」



と陽気に答えた後、受付担当者に対して、

 

「ドウゾ!」
(どうぞ!)



と言って、愛想よく保険証を手渡した。

保険証を提出すると待ち時間なく、すぐに受付横の扉から看護師さんが出てきた。

そして、その看護師さんに「豊田守さん、検査しましょう。」と間髪入れずに声を掛けられた。

守叔父さんは、その看護師さんにエスコートされて廊下を検査室の方へ歩いていった。

看護師さんの対応は、「用意周到、待ってました! お任せください。」って感じであり、受け入れ態勢が万全に整っていたようだった。

事前に相談したことにより、切迫した私の状況を酌んでくれた対応となったのだろうと考え、その応対に感謝した。

守叔父さんを見送ると、私は受付担当者に声を掛けられた。

複数枚の問診票が手渡されて、待っている間にご記入くださいとのことであった。

ゆっくりと待合室にて記入することになった。

質問数の多い問診票ではあったけれど、記入には時間を要することはなく、すぐに少し手持ち無沙汰になっていた。

(つづく)

 

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