姉がスイカをもってきてくれた。
私はそのスイカをダイニングテーブルの上に置き、父に対して
「このスイカは、お父さんにとって、今年の初物スイカですか?」
と聞いた。すると、父は「今年初めてのスイカだ! ハツモノだ!」と喜んで答えてくれた。
私は、「残念! このスイカは二回目です!」と答えた。
なぜなら、数日前に弟がスイカを差し入れしてくれたものを一緒に食べていたからだ。
父は、そうだっけ?という顔をしながら、スイカを食べたことを思い出そうとしていた。
私がいくつかのヒントをあげると、弟がスイカを持ってきてくれたこと、そして、それを食べたことを思い出してくれた。
思い出してくれたからというわけではないが、姉のもってきてくれたスイカを母に切って貰うことにした。
キッチンに運び、数分後、食べやすいサイズにカットされたものがダイニングテーブルに戻ってきた。
父は、そのスイカをみて、「今年初めてのスイカだ! ハツモノだ!」と喜んだ。
まさか、キッチンでカットしていた短かい時間の間で忘れてしまうとは・・・。
認知症となり、記憶力が落ちている父の話であるが、認知症を残念と捉えるか、ハツモノを何度も経験できることなどをラッキーと捉えるかは介護する周囲の人の心の位置次第だな・・・。と考える今日この頃。
2023年7月26日水曜日
スイカは何度もハツモノ!
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿